研究紹介:ナノクレイを利用した複合材料の作製と,
     その物性評価
   

                             by 山岸 裕太 

PET(ポリエチレンテレフタレート)という材料をご存知でしょうか。 軽量、安価、柔軟など、様々な長所を兼ね備えた素材で、その長所から特に食品包装に多く用いられている材料です。ペットボトルなんていえばイメージがつきやすいのではないでしょうか。この材料を今後、より幅広い範囲で活用するため、本研究では、このPETのガスバリア性を向上させることを目的としています。

私は今回、ガスバリア性を向上させる手法として、コンポジットという手法をとっています。これは2種類の異なる材料を混合することで、材料の新たな性質を引き出す手法です。 本研究では、PETにナノクレイと呼ばれる、ナノサイズの微小な鉱物をコンポジット化することでガスバリア性の向上を図っています。

原理としては、迷路効果という理論をもとに研究を進めています。

上記のように、気体がPET中を通る経路を、分散材(ナノクレイ)で延長する、跳ね返すことでガスバリア性を向上させようとしているのですが、理論通りに結果が出ることはあまりなく、実験を繰り返しています。

ただ、その分良い結果が出た時の達成感はひとしおです。 より詳しく知りたい方はぜひ堀田研へとお越しください!!