研究紹介:シリカナノ粒子の構造と物性
by 松本 規寛
皆さん、「ナノ粒子」というものをご存知でしょうか?
ナノ粒子とは、その名のとおり、ナノサイズの粒子のことです。
定義としては、「大きさが1-100nm(ナノメートル)ほどの粒子」をさします。
どのくらい小さいのか、小麦粉とナノ粒子を比べてみましょう。
小麦粉は目に見える大きさなのに対して、ナノ粒子は目で見ることはできません。
このナノ粒子のミクロな構造とマクロな物性が、対応できたらいいなと思っています。
具体的には、構造をコントロールしたナノ粒子を含ませた物質を、
硬くしたり、やわらかくしたり、また、どろっとさせたり、さらさらさせたり
と自在に操れたらすばらしいと思いませんか?
これが実現すれば、今までにない新規材料を作ることができるかもしれません。
これを目指して、日々、SEM(電子顕微鏡)やほかの測定器具と格闘しています。